あとがき
『歎異抄講読(第三章について)』細川巌師述 より
細川先生の歎異抄の講義は、東京都日野市中央公民館にて行われたものを編集したものでありますが、今回の第三章は、福岡市博多駅前朝日ビル八階歎異抄の教室に於て、昭和五十二年二月より三月にかけて、毎週木曜日午前十時より十二時まで聴講者四十名から五十名に議義された八回分を収録、編集、製本されたものであります。
細川先生には御多忙中にも拘らず西に東に奔走せられ、至らぬ私達に法施を給わっておられますが、それにお答え出来ない徴力と怠惰に懺悔すらまともに出来ない私にいきどおりを感ぜざるを得ません。
第三章は浄土真宗の組立の基礎作りとも言うべき他力本願のお教えであり、第一章と共に先生が心血をそそいで説かれた章であり、この有難いお教を皆様とわかち合える事を無上の幸いとするものであります。 合掌
田中 佳一郎
追記
なお、講義の録音は、福岡の木村豊喜氏他、原稿及び浄書の仕事は、東京の辻内佐喜・佐々木文子氏、印刷に際しては、広島大学助教授松田正典先生のお世話を頂いたことを付記して感謝の意を表します。
昭和五十四年二月
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