人はしばしば岐路に立つ 孤影悄然として岐路に立つ 右には栄達と幸福と安逸とが待ち 左には苦難と貧困と波乱とが待つ よし右の彼方には 地獄の火が待ち 左の彼方には 光明の天地が横たわろうとも 凡心はあくまで 右にゆけと命じ たと脚下は火の海であろうとも 真理はあくまで左に行けと命ずる 右すべきか 左すべきか 右にいっても路は一つになり左に行っても道は一つになる 汝はいま右にゆくのか 左へ赴くのか 生か死かの岐路に立つ 汝の一生は この一歩のふみ出しによって決定される