あとがき

『歎異抄講読(第四、五章について)』細川巌師述 より

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このたびは、細川先生の歎異抄講述第四章、第五章を頂き、感激を新たにしております。

第四章は慈悲について述べられ、真の愛情とは何か、それにはナルシシズムの克服、即ち我執を捨てて他への働きかけこそ浄土の慈悲であり、その為には、念仏申すのみぞ末徹りたる大慈悲心なりと結論されております。

第五章は一見、非情に思われますが、現実の家庭に於て、実際に親子関係は大切な事である。人間と動物の差異は親子関係の成立にある。親子、夫婦はお互いに善知識として友情で結ばれねばならない。私の親子、私の夫婦という私的関係を脱却して、大いなる世界に出で、私と汝という公的関係により、世界的、人類的友情でなければならないと説かれております。

第四章、第五章については、昭和五十二年三月から五十三年三月まで日野市中央公民館での講義をまとめたものです。テープからのおろし及び清書は佐々木文子・辻内佐喜氏、印刷に際しては、広島大学助教授松田正典先生のお世話を頂きました。厚くお礼申し上げます。

昭和五十四年八月

田中 佳一郎

 

歎異抄講読  (第四、五章について)

細川 巖 講述

 

昭和五十四年十月一日印刷

昭和五十四年十月十日発行

発行者 田中 佳一郎

印刷者 仁宮 孝雄

 

発行所 日野市教育を考える会

事務局 (佐々木 玄吾)

日野市日野七八〇一の三

 

 

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